空、飛びました
どうも、「ゾッちです」。
いやぁ、まだまだ蒸し暑い夜が続いていますね。
こんな時は空でも飛んで風を浴びれたら気持ちいいだろうなとか考えちゃいます 笑。
さて今日のゾゾバナは、私が空を飛んだ時のお話をしようと思います。
空を飛んだなんて嘘だ!という人がほとんどだとは思いますが、本当なんです。
実際は物理的に空を飛んだのではなく、意識的にって感じなのですが・・。
そうです!いわゆる幽体離脱ってやつです。
では、今日もしばしのお時間お付き合いください。
私が社会人になりたての頃、金縛りにあいました。
全く体が動かなくなり、腕に力を入れて動かそうとしたのですが、ピクリともしません。隣の部屋で寝ている弟を起こそうと叫ぼうとしたのですが、声すらも出せませんでした。なのに妙に意識だけはハッキリしていて・・。
心霊系のTV番組や怪談話には、金縛りになった直後に霊が見えたりして、大体が怖い結果になるというのがセオリーみたいなところがあり、私もその時は覚悟していました。
しかし、なにごとも起こることはなく、ただ体が動かないまま時間が過ぎていきました。
体が動かないままでいると、消防車のサイレンが近づいてくるのに気付きました。そのサイレンの音はどんどん大きくなり、私の家の前でピタッと鳴り止みました。
私は自分の家が燃えているのだとパニックになり、なんとか金縛りを解こうと必死にもがきました。
するとバチンッという音とともに金縛りが解けたのです。
これで逃げられる!と思い、すぐに立ち上がって、机の引き出しの奥にしまっていた貯金通帳と印鑑を手に取り、玄関から外に駆け出しました。
そこであることに気付きました。
・・・ん?火事だというのに誰もいない。
・・・あれ?地面に足が触れている感覚がない。
自分の足元を見てみると、私の体が若干透けていたのです。
「うぎぎゃysdjんlkdjlkっdf;dkっっっっt!!!」
今までで出したことのない声と言葉で叫んでしまいました 怖。
すると体がフワフワっと上昇して、空を飛んだのです。
ですが、自分で思うように自由に飛んでるのではなく、操作されてるような感覚でした。
私はそのまま上空をふらふらと浮遊していました。
正直、空を飛ぶのってこんなに気持ちがいいのか!と先程の恐怖したことすら忘れるくらい気持ちがよかったです。
ですが、そんな気持ちもそう長くは続きません。
地面に降りることはできるのだろうか?このまま飛んでいたらどうなってしまうのだろうか?と今度はものすごい不安に襲われました。
その瞬間、今までフワフワっと浮いていた体が、急激な速度で自分の部屋に引っ張られました。
そこにはもう一人の私が仰向けになって寝ていました。私はその自分の足元に立ち、寝ている自分を背にして、重なるように倒れ込みました。
ドンッ!という衝撃と背中に痛みが走り、私は目覚めました。
すぐに立ち上がり、体が透けていないか、地面の感覚はあるかと確認しました。
その後、弟の部屋に駆け込み「火事大丈夫?」と聞くと、弟はキョトンとした顔をして不思議そうにこう言いました。
火事?なにそれ?
つか兄貴、通帳と印鑑なんて持ってどこ行くの?
以上、今日のお話は終わりです。
ではでは、また次回のゾゾバナでお会いしましょう。